長崎大学卒業 平成23年11月入社
透析患者様を含む腎臓内科と、原爆病院の患者様への調剤です。
具体的な話になってしまうんですが、ピロリ除菌の1次除菌に失敗して、2次除菌に進まれる患者様の、薬袋の記載確認を怠ってしまったことがあったんです。その2次除菌を、絶対に失敗したくない患者様だったこともあり、説明の方はとても詳しく行なったんです。けど、薬袋の方の記載ミスを見逃してしまって、結果的にお薬を少なめに処方してしまって…。それがわかった時が、一番つらかったです。確認は十分だと思っていたので、すごくショックでした。
先程のピロリ除菌の患者様のお話の続きになるんですけれど。その患者様が2次除菌に成功したかどうかわかるまでの3ヶ月の間、患者様が逆にこちらを励ましてくれるような感じで、責められることもなくて。その処方ミスが判明した際に、病院の主治医の方に事情説明と謝罪に伺ったんですけれども、その先生から「いつもいろいろ助けてもらって感謝してます」とまず言ってもらえて、「今回のことは、もう同じミスが起きないようにこれからも対策をお願いします」と、特に責められることもなく前向きにつなげてくださったことが、一番嬉しかったことですね。2次除菌でそういう失敗をしてしまって、本当だったら患者様に訴えられたっておかしくない状況だったと思うんです。けれども、その主治医の先生と患者様の関係も良かったし、それまで私と、私だけじゃなくこの薬局自体がその患者様とうまく関係を作ってきた結果が、前向きに励ましていただけたことなのかな、と思います。そういう一つひとつのことが、いざという時にどういうふうに関わってくるのか、とても勉強になりました。
とにかく忙しい職場なんですけど、色々な仕事が同時進行で重なることが多いんです。最初は大変だったんですけど、今は患者様の優先順位だとか、仕事の割り振りが頭の中でスムーズにできるようになりました。今は患者様が待合室に来れば来るほど、電話が重なるほど、やる気が出ます。以前は「わー大変!」と思うのが先だったんですけど、どういう動き方をすれば、仕事をうまく捌けるっていうのがわかるようになって、やる気が出てくるようになりました。
患者様の感情を無視した投薬をしないこと。決めつけてかからないこと。一度は笑顔になって帰ってもらうこと。この3つを意識しています。笑顔になって帰ってもらうっていうのはなかなか難しいと思うんですけど、話している間に一回でも笑顔になってもらえるような話し方をしようって思っています。
一言で言えば、充実した仕事を提供してくれる場所ですね。大嶋社長からこのインタビューのお話を頂いた時に、「働く母」として何かメッセージをということだったんです。今、妊娠中なんですが、そんな中でも勉強に取り組みやすいように手助けしていただけるんです。月1回の勉強会だったり、インターネットでできる「e-ラーニング」の全額補助とか。自分でするには負担がかかるんですけど、ちゃんと学ぼうとしている人をサポートしてくださるので、とてもありがたいです。あと、社長ご自身が「患者様のお話をしっかりと聞く薬局」とはっきり明確にしてくださっているので、すごく仕事がしやすいです。そういうところから充実した仕事ができるようになっているのかなって思います。
将来振り返った時、子供の成長具合とかも含めて後悔しないよう、これからも仕事と家庭を両立するのが目標です。
私が就職をして、いくつか職場を変えて、やっと気づいたことなんですが、働く場があること、その職場に雇ってもらえているということにまず感謝しながら働いてほしいです。それが自分の働き方や意識にも出ますし、その結果、女性なら母親になっても働きやすい環境を自分で作っていけるんじゃないかなって。その権利があるからと甘えずに、仕事場では男も女もない…まあ女性はどうしても出産・子育てがあって大変なんですけど、職場に感謝しつつ、自分のできることをやる。そういう気持ちに最初から気づいていればよかったって私自身思うので。会社に信頼してもらえる人になろうっていう意識で勤め出せば、だいぶ違うんじゃないかなって思います。忙しい職場なんですけど、社長や各店舗の管理薬剤師との連携などもあって、仕事をしながらでも子育てしやすい環境をサポートしていただけるので、長く勤めたい方や、今はまだ結婚や子育てなんてって思っている方も、長い目で見て職場を選んでいただけたらと思います。